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美容とビタミン その1

ビタミンのサプリメントって沢山売ってますよね。
あれって本当に効くんですか?健康にいいんですか?

アメリカの科学者の出した答えは実は「イイっぽいけど結局の所はよー分からん」なんです。知ってました。

しかもビタミンAの錠剤を飲ませまくったらスモーカーの肺癌の発生率がかえってあがっちゃう事が分かったりして、さぁ大変。

じゃあ、ビタミンってなんなのか?
はやりのAntioxidants(坑酸化物質)って結局なんなのか。

少しずつお話していきたいです。

遺伝子組み換え作物 その1

「遺伝子組み換え作物(GMO)って虫が食べたら死ぬんですよ!恐いじゃないですか!」と言われたことがあります。

じゃあ、犬には玉ねぎは毒ですが人には毒ですか?
人は道に生えている草を食べれば下痢になりますが、牛はいつも下痢ですか?

生物の消化のメカニズムには大きな差異があります。ですから虫が死んだとしてもその食品が人にも害があるとは決していえません。
もっと大切な事は消費者が科学的な知識を元に自らが食べる物を責任を持って選択できるか否か、という点だと思います。

では結局の所、「GMO」ってなんなのでしょうか?
アメリカの今いる場所では作付けの9割以上はGMOです。5分も車を走らせれば遺伝子組み換え畑です。そして授業で企業訪問をすると「なんで日本は遺伝子組み換えをダメって言うんだ?」と真顔で企業の方に質問されます。

この連載ではGMOとは何なのか。そして結局の所、メリットとそのデメリットとはなんなのかについて書いていきたいです。

なぜオカンは野菜を食べろというのか その1

野菜ってまずいですよね。
野菜の研究者としてそう思います。
野菜はまずい!間違いない!
自分もあんまり食べたくないですもん(笑)
ピーマンって子供が嫌う一番の野菜じゃないですか、けどそれは当たり前なんです。というのもピーマンって唐辛子の仲間ですから。

ですから品種改良に携わる研究者は頑張って野菜を美味しくしようとしてきました。例えばトウモロコシ。昔よりかも大分甘くなりましたよね。研究中のサンプルで気持ち悪くなるくらい甘いのを食べた事があります。アメリカ人限度を知らんなぁとか思いましたけど。

ではなぜ野菜を食べないといけないのか?それは野菜を沢山食べれば癌になりにくい事が証明されているからです。他にも癌を誘発する要因はあります、例えば飲酒、タバコ、環境汚染。ですがその中でも食習慣が大きな要因を占めているのは間違いないでしょう。

ではどのくらい食べればいいのでしょうか?
アメリカの癌学会は2005年の報告書で9~13単位の野菜や果物(ブロッコリー換算では1単位は158g)を食べろなんていっています。
他の研究には一日10gのアブラナ科の野菜が癌の発生率を減らすというデータがあります。

では次回はその点やどのようなメカニズムで野菜と癌が関係していくのかという事を見ていきたいです。

自己紹介

自己紹介しますと、もともと京都大学で農学の専攻で大学を卒業後はアメリカの某大学院に入りました。院の最終試験を終え3月末に帰国する予定です。
ビジネス関係にも興味があったので縁のあった都内の某経営コンサル会社で7月から働く事になりました。将来は科学的なバックグラウンドを元に起業したいな、とは思っています。けどやっぱり研究がしたいなーと思ったら研究に戻るかもしれません。

大学では植物の遺伝子の研究をしていました。
大学院の研究について説明しますとバイテクを使って野菜の抗癌作用を100倍高めてみよう!」という研究をしていました。 

専門分野としては
1.育種学(Plant genetics):品種改良の学問(遺伝子組み換え技術含む)
2.毒性学(Toxicology):癌や病気はなぜ起こるのか?どうすれば防げるのか?

といった関係の分野の勉強をしてきました。他にも統計系の論文等も書いたのですがあまり本ブログには関係ないですね。

本ブログの目的は
1.アウトプットをする事で常に自分の知識のアップデートを行う。
2.同じような分野に興味を持つ方々との縁を創る。という2点があります。

できるだけ毎日、海外の農学、癌関連、健康等のニュースの紹介やフリーアクセスの論文の紹介、ニュース(例えば狂牛病等)に関するニュース解説を行っていきたいです。

リンクフリー、コメントフリーですのでよろしくお願いいたします。
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