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おいしさの科学

TOEIC受けました。多分ほとんどできたと思うんですが。少しほっとしました。

結果が楽しみです。


週末に何冊か本を買いました。

このブログに関係がありそうなのは、伏木先生のコクと旨味の秘密。

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伏木 亨
コクと旨味の秘密

伏木先生は京大の先生ですね。自分も同じ農学部でしたが在学中に授業を取る機会はなかったです。

今は惜しいことをしいた、、と思います。

取り入っておいしいもの食べさせてもらえばよかった。


伏木先生の本でしたら、下のもすごく面白いです。

「野菜を食べてもらえるなら、マヨネーズ子供に食わせるのは悪くない!」

みたいな事をいってて、「おいおい」とか思ってしまいましたが、その後ろの栄養学の知識を

分かりやすく、しかも面白く伝える文章力はすごいと思いました。かしこいな。


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伏木 亨
グルメの話 おいしさの科学
他に買ったのは
和田 秀樹
大人のための読書法

特に目新しいことは言ってませんでしたが、自分の方法と共通する点が

多くて少し安心しました。本を買う金を惜しむな、本はつまみ読みしろ、

書き込みまくれ!みたいな感じがポイントでしょうか。


西島 大介
ディエンビエンフー

ブログの内容には関係ないのですがベトナム戦争のマンガ。

帯には「世界一かわいい、ベトナム戦争」とあります。

あまりに良かったので紹介します。

自分もマンガだけは毎月かなり読みますが、震えましたね。

これぞマンガ。すごいです。

鍬で戦ったりする点は農業に関係あるか。

ざつだん

すいません。今夜は合コンなんで更新は週末でしょうか。

有機農業の土壌肥沃度について書きたいです。

明日は葉山の美術館にチェコアニメの展示を見に行って日曜はTOEIC受けます。

900位とれなきゃ、留学行かして貰った親に申し訳ないですね、、。

頑張ろう。

日本食が恋しいのと東京で遊びたいので日本に帰ってきたのですが、ようやく給料日なんで美味しいものが食べれます。やっぱりこの世で一番美味しいのは魚ですよ。それと野菜(一応いっとく)。

サプリメント産業の未来は明るいか?

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The future of the European supplements industry: challenges and strategies (ヨーロッパサプリメント産業の未来 挑戦と戦略)

http://www.nutraingredients.com/news/ng.asp?n=62640-frost-sullivan-ageing-media-regulatory  (原文:英語)


現在、景気が良いとといえば健康産業というほど、日本では健康産業が満ち溢れています。テレビを見ても「おもいっきりテレビ」もあるし「ためしてガッテン」、「本当は怖い家庭の医学」などなど情報分野においてももてはやされています。


明るいところには暗部あり、といいますがすでにマーケットが飽和してしまったヨーロッパのサプリメントマーケットに対する今後の予測と将来に対する提言をFrost & Sullivanというコンサル会社がレポートしています。


簡単にまとめると以下のとおり


Point 1

ヨーロッパでのサプリメントのマーケットは今年と来年をピークにその後の5年は良くて横ばい、もしくは減少する。


Point 2

<マーケットのポジティブ要因>

老年層における需要の増加

医療費が高騰していくので予防医療に対する消費者の関心がさらに高まる


<マーケットのネガティブ要因>

科学的検証の不確実な商品に対する消費者の不信感の増大

機能性食品マーケットの高まり


提言としましては

1.さらなるメディアでの露出

2.「不確かな」健康食品の排除

3.薬局ではなく大規模スーパーでの販売

4.アジアなどの製造費の安いマーケットでの生産


といったものをあげています。


ここからは自分の意見ですが、日本のマーケットも似たような方針をたどると思います。

1つの理由として不確かな製品が非常に多いことがあります。以前も「健康ニュースの読み方(http://ameblo.jp/kokeke1/entry-10000512911.html )」でも書きましたが、医学的なテスト(最低ダブルブラインド)を経ないで見切り発車でマーケットに投入されているものが少なくないと思います。これからさらに健康分野でのスキャンダルというのは増えると思います。

2のポイントとしては機能性食品マーケットです。実は自分はアメリカの院で機能性食品の研究開発に携わってました(詳しくは自己紹介)。機能性食品というのは大雑把な定義ではビタミンの量や癌の予防作用などを品種改良などを通じて高められた野菜などの食品をいいます。自分が研究していたから贔屓目なのかもしれませんが、これからあっと言わせるような新種の野菜などが次々出てくると思います。自分が開発したものも出てくるんじゃないかと思いますんで楽しみです。


以上のことを踏まえると日本のマーケットで言えることは①科学的な検証をもう一度行い確かなもののみ商品の絞込みを行う。②植物由来(自然志向)のサプリメントの開発 ③機能性食品の分野への参入 などを行っていくのがいいのかもしれません。

雑談

次の記事の更新は火曜の夕方ごろです。

話は変わりますが、最近、東京じゃ立ち飲み屋と高級なデリバリーがはやってます。
立ち飲みは居酒屋だけでなくて、スペイン料理とかワインとかいろいろ。恵比寿あたりでさっと行って、はしごするのが楽しいです。だいたいちゃんと食べて飲んで2500円位なので嬉しいです。

高級なデリバリーというのは1500円くらいの高めな単価でちゃんとおいしい物を出すデリバリーみたいなの。
ピザもちゃんと石釜でやいた本格的な物や、一つ一つ釜で炊いた釜飯なんてものがあります。

できるだけコストを抑えてちゃんとしたものを食べたいという現われでしょうか。

ICタグを使った食品用のグローバルなサプライチェーンシステムの試験が開始される。

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Supply chain system certifies first products, test centers


原文(英語):http://www.nutraingredients-usa.com/news/news-ng.asp?n=62546-epcglobal-metro-rfid


この記事はドイツのNPOのEPCglobalがICタグと電子コードを使って、海外から輸入される農産物もグローバルに追跡できるようなシステムのテストを始めたそうです。


基本的にはコカコーラとかマクドナルドなどの企業のサプライチェーンマネージメント(SCM:supply Chain Management )用なのですが普及すれば出てきたハンバーガーがどこの誰が作った物か一瞬で分かるようになるでしょうし、消費者にもメリットありそうですね。文中ではRFIDによってより精度の高いSCMが構築できるのではないかと述べています。


ちなみに参加企業は

Nestle, Coca-Cola, PepsiCo, Hormel Foods, Kraft, Unilever、 Sara Lee などなど。


原産地表示にも関しては今でも一部のスーパーが例えば野菜や牛肉の原産地を買う人に分かるようなトラッキングシステムを採用してますね。確か日本じゃ日立が農産物のICタグによるトラッキングを山形かどこかでやってるんでしたっけ。イオンとも組んでたんでしょうか、ぽしゃったんでしたっけ?


まー、こういうのはITが社会にもたらす恩恵の一つでしょう。何事も使いようですね。


有機農業で収量は落ちるのか?

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前回(http://ameblo.jp/kokeke1/entry-10004087282.html )の続きです。


前回の話では、「果たして有機農業とはどのようなものなのか?」というテーマの第一回について話しました。目的としては、有機農業は身近なものになってきたけれど、実態に関するデータはあまりしられていない。そこで海外の代表的な論文を見ていく事で、少しずつ調べていこうというものでした。


今回は

Soil Fretility and Biodiversity in Organic Farming
 Paul Mader et al., Science vol 296. pp1694
(
和訳 有機農業における土壌肥沃度と生物多様性)」


という、ヨーロッパで有機農法と通常の農法の終了と土壌肥沃度を20年にわたって調査したレポートのデータを見ていこうと思います。


前回の話としては、1950年代あたりから作物の単位収量が伸びている。それは伝統的(有機的)な近代的な農法が導入されたからではないか?という仮説がありました。

このデータを見た時に2種類の反応が考えられます。

<パターン1>

ほら見た事か、有機農法は収量が低いんだ。有機農法では農業のもっとも大事な食料の安定供給が実現されない。

<パターン2>

こんなん信じられん。有機農法でも収量は落ちない。


じゃあ、あなたはどちらの考え方をしましたか?では実際に論文内の結果を見ていきましょう。

この記事内では4種類の農法を比較しています。2つは有機農法、2つは近代農法(農薬、化学肥料使用)です。耕作などのその他の管理は問題なく行われていると書いてます。

じゃあ、結果。

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(クリックで拡大されます)


グラフはX軸が年度、Y軸が収量です。

黄色と赤色が近代農法。青と緑が有機農法です。

グラフは3つありますが、上から小麦、ジャガイモ、クローバーです。

そしてこのグラフには記載されていませんが、単位あたりの栄養素(窒素、リン、カリ)の投入量は有機農法では近代農法にくらべ35%-50%程低かったそうです。

この事実から導かれるポイントは二つ。


①有機農法では収量はおちる(小麦で21%、じゃがいもで約40%、クローバーで20%)。

②作物のタイプによって落ち幅は大きく変わる(穀物で30-40%落ちる。だが牧草系では0-30%しか落ちない)


また論文中では栄養素の投入量が50%低いのに小麦などは20%しか収量が落ちてない!

だから有機農法は効率的なんだ!と言ってます。


またジャガイモの収量が低い理由の一つにカリウム欠乏をあげてますね。

個人的な意見としては作物間でのレスポンスの差を解析することによって、有機農業用の品種を作れるのではないかと思ってます。そうすれば有機農業に対してより説得力のあるアプローチにつながるかもしれませんね。 


結論:この論文では有機農業では収量は落ちるという結論を得た。だが作物のタイプによって落ち幅は異なるというデータも得られた。。


有機じゃ「土が生き返る」とか何とか言いますが、マジなのか次回は土壌肥沃度の違いを見てみます。


それと収量だけで有機農法の価値ははかれない!と思われる方もおられると思いますが、実にごもっともです
このブログでは有機農法をできるだけ多角的に労働効率、経営、肥沃度、環境へのインパクトなど様々な点から見て行こうと思ってます。


連載は始まったばかりなんで、そこらへんはご容赦を。

世界一でかいXX

仕事が忙しくて真面目な事書きたくない気分なんで息抜きなど。


世界記録のギネスレコードのページをつらつらと見てました。


usi


(クリックででかくなります)


まずは牛。角が世界一でかい牛だそうです、、、。キモイね。

ギネスの公式サイトだし、たぶん釣りじゃないと思いますが。

http://www.guinnessworldrecords.com/


hakusai


そしてこれはハクサイ、、、。まじっすか。CGじゃねえの?

とか思うけどガチっぽいですね。

こちらのページも面白い(Incredible huge animals http://www.99express.com/articles/45/1/Incredible-Huge-Animals  )


バイオで作るならどうやるでしょ。

三番体?QTL見つけて、クローニング?植物ホルモン系?

もしくはプロモーター?栽培工夫するならどうするかな。


こんな事を考えてたら寝れずに朝になってしまいそうです。

新農地法が9・1にスタート

やさい


新しい農地法がスタートしたらしいですね。

ないようのpdfがアップされてます。


下記は農水省のメルマガからの抜粋。


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 我が国の農業が将来にわたって持続的に発展していくためには、農
業の担い手を育成し、その担い手に対して農地の集積を進めていかな
ければなりません。また、近年では、農業従事者の高齢化や農地を相
続する世代の都市住民化が進行していることに伴い、耕作が放棄され
た農地の面積が増大しており、大きな問題となっています。
 これらの農地をめぐる課題に対処するため、
 1.担い手への農地の利用集積の促進
 2.市町村の行う農業生産法人以外の法人に対する農地の貸付制
  度の創設
 3.体系的な遊休農地対策の整備
を柱とする農地制度の改正を行い、9月1日から施行いたしました。

 詳細につきましては、
 http://www.maff.go.jp/soshiki/keiei/nouchi_seido/kaisei.html
をご覧ください。
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まだちゃんと読んでないんですが、後で読んでみますか。

郵政の後は農協解体とかうわさされてますけどほんとにあるんですかね。

有機農業とは一体なにものなのか?

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LOHUS というアメリカ発のコンセプトが日本でも話題になっているようです。

LOHAS は Lifestyles of Health and Sustainability(健康で持続的なライフスタイル)の略です。どんなライフスタイルかに関しては「健康で文化的な生活を送りましょう。環境に優しいライフスタイルを目指しましょう。持続可能な経済を目指しましょう。」っていう感じです。


このアメリカ発のLOHUSといい、イタリアのスローフード運動といい、コアには有機農法へのリスペクトというのがあります。それに、これから日本の農業が生き残る上で農作物に付加価値をのにオーガニックを取り入れるのは有効な手段であるともいえるでしょう。。

ですが有機農業に対しては常に賛否両論あり、ある意味ファジーな分野であるのも確かです。

農学部出身の人からすれば、なんだか宗教がかってる(笑)とか、収量落ちんじゃね?とか、否定的にみてしまう部分もあるでしょう。

今回のエントリーでは、有機農法に関する具体的な研究の数値データを探し、一般的なイメージと真実はどこまで符合するものかみてみたいと思います。

1.有機農法で収量は落ちるのか?2.土壌は本当に生き返るのか?を面白い論文があったのでそれを中心に検証していきたいです。

今回取り上げる論文は

「Soil Fretility and Biodiversity in Organic Farming
 Paul Mader et al., Science vol 296. pp1694
(和訳 有機農業における土壌肥沃度と生物多様性)」

というサイエンスの論文を見ていきます。サイエンスは世界トップの科学誌なので大学の図書館などではまずあるでしょうから興味ある人は探してください。

この論文は中央ヨーロッパの複数の有機農法と通常の農業の収量を21年間ずーーーーと追いかけて比較したというある意味、あきれる論文です。

結果を見る前にまずは下のグラフを見てください(押せば大きくなります)。
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X軸が1880年~1990年代までの時間。Y軸が単位収量です。
ピンクが小麦(灌漑地)、濃い青も小麦(非灌漑地)
緑がトウモロコシ(灌漑地)、水色もトモロコシの非灌漑地です。
ref:Science vol277 pp505 Agriculture Intentification and ecosystem properties.

特に1950~1960年代からの収量の伸びが目立ちます。この頃というのはちょうど化学肥料や農薬が入ってきた頃ですね。
このグラフのポイントは
1.1950年代以前の収量は現在よりも低い。近代農法への転換が収量を上げた。
2.収量の上昇は近代農法の導入されたためなのではないか。
という2点だと思います。

(戦争が終わったからともいえますが、それでは70年代以降もコンシスタントに上がっていく理由が説明できません。90年代以降の停滞はまた別の理由があります。)

このことを少し頭に入れつつ、次には先ほどの論文の中味を見ていきましょう。

(続く)

フィリピンで遺伝子組み換え作物の生産量が急増中

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アメリカにいた頃に良く「なんで日本じゃ組み替え作物(GMO)がNGなの?」って先生とかに良く聞かれました。
いや、もうまるで無邪気に。

日本では議論さえNGの感はありますが世界的には次第に広まっているのはたしかです。
世界的なGMOの流れとしてはアメリカとカナダと途上国じゃ全然OKという流れがあります。
そんななかのフィリピンの記事。


農水省海外情報のページ 「フィリピン、050215、GM作物の生産量が急増」

http://www.maff.go.jp/kaigai/topics/fz_05_gmo.htm

記事によるとGMコーンの作付けが2003年の1万2000haから2004年には5万haになってまだ増えると。

まー、増えれば、って感じですが。記事によればこれからは組替イネも増えそうという事です。

フィリピンにはIRRI(国際イネ研究所)もあるし、あそこは組み換え系の研究もしてるから広まったら早いでしょうね。


Bt系などのGMOが途上国で収量増加と安定収量のために広まるのは一つの流れのような気がします。

個人的には見切り発車の感が強いし、アメリカの国策な感じもして嫌いなんですが、中国、インド中心に増えていくでしょう。


野菜の組み換えが増えたときに日本輸出用のものと交雑する可能性は高いわけですし、日本に流れてきそうな時にどうそのリスクを管理するかは必要だと思います。


現存の物でしたら安全性に関してはテストをパスしていれば個人的にはたいした事ないと思います。この世には危ない食べ物なんてもっとあるし。だけど環境への影響はやや心配ですね。



<需給率の話>


まぁ、こんな感じ。

上の話とは関係ないけど参考までに。


「食料需給情報ステーション」内「食料自給率」
( http://www.kanbou.maff.go.jp/www/jikyu/jikyu_top.htm )

                          
食料・農業・農村基本計画の詳細
http://www.maff.go.jp/keikaku/20050325/top.htm  )


「食料自給率の部屋」

http://www.maff.go.jp/jikyuuritsu/index.html  )